コルドバ観光のノウハウ

CORDOBA

城壁夜景

モニュメント の開館時間、休館日などの情報

世界史を勉強すると、必ずイスラム圏の大帝国としてその名を目にするウマイヤ朝の出先部隊、 またその後身の後ウマイヤ朝、そしてアッバード朝が栄えた都です。8世紀からその大繁栄を 始め、その時代にヨーロッパ最大の都市となった古都。それだけにここで 見られる歴史モニュメントはあまりに偉大です。。。。


観光スポット

まず、この街を訪れるからには 無条件に見ないといけないのが 大モスク(メスキータ)でしょう。 8世紀から10世紀にかけて築かれた、当時、世界最大のモスクです。 アラブ時代より はるかに古いローマ時代の遺跡である柱を1000本以上も使って作り上げたこのモスクは それだけでも立派な考古学博物館と呼ぶことができるでしょう。何を展示しているわけでもなく モスクそのもの、その一つ一つの構成要素が考古学博物館を構成しているのです。 いろいろな種類の石で作られたローマ時代の柱には 世界史の教科書でおなじみの3つの違った 様式、つまり、コリント、イオニア、ドーリア様式の全てを見ることができます。8世紀の 建築部分から時代順に見ていきましょう。

それから アルカサルも時間があれば必見です。中が広く、見る物も多いので十分に時間をもって 行きましょう。

そして、旧市街、つまりは 旧ユダヤ人街の中のユダヤ人通りにあるシナゴーグ、つまり ユダヤ教の教会です。 ユダヤ人は歴史的に迫害を受けてきただけに 彼らの歴史的モニュメント と呼べるような教会はほとんど残っていません。スペイン国内に かつては沢山あったものも 今では 全国で3つを残すのみとなってます。そのうちの二つはトレドの街に、そしてあとの 一つがここコルドバのユダヤ人通りにあるのです。非常に質素なモニュメントですが たいして 時間もかからないので、旧ユダヤ人街を散策するついでに見ていきましょう。


観光ノウハウ

旧市街内夜景 まず、夏のコルドバは 暑さが普通では無いので十分に気をつけましょう。太陽の国スペインの そのまた太陽の国、アンダルシアの中のそのまたフライパンと呼ばれるのがこの街です。 ここは気温が上がるだけでなく、湿度も高いので非常に蒸し暑くなることがあって、体には かなりきつい時もあります。ひまわり畑を見るのなら、コルドバ周辺です。この辺りが一番 ひまわりの多い所でしょう。ただし、車で国道を走る必要があります。季節的には6月前後です。

さて、この街の旧市街を見る時、この町並み全体が、スペイン全国で10個ある、ユネスコより 世界人類遺産としての指定を受けている町並みのうちの一つであることを認識しながら散策 したいものです。
メスキータですが、中でのフラッシュ撮影が許可されています。特に絵画作品に直接フラッシュを 向けなければ問題ありません。中に入る前には必ず入場券を買いましょう。これがなくても メスキータの内部には入れる事がありますが 中にある美術館扱いの部屋には 入れません。さて、ここの心臓部分とは 中に入ってまっすぐ一番奥、つまりは10世紀の増築部分へ進むと、突き当たりに鉄格子に 囲まれた部分があります。まさにここのことです。この中はかつて、アラブの王室の方だけが入れた場所で、 イスラムのモスクには必ずつきものの、祈りの方角をあらわすミヒラブと呼ばれる窪んだ小部屋が あるところです。ミヒラブについては 百科事典ででも調べてください。ここでは特に説明しません。 それよりも、ここに入ったらまず、目の前のミヒラブのまわりの壁を覆っている装飾の見事さに 圧倒されますが、そこで、天井を見上げてみましょう。これぞ、スペインに残るムーア建築の中 でもグラナダのアルハンブラ宮殿と並んで最高峰と呼ばれる所以です。アラブの文化とスペインカトリック の文化、そして東ローマの 文化の交じり合った見事なモザイク。ちょっと恐れ入ってしまいますね。さて、この建物は 16世紀にその中央を取り壊してカトリックの大聖堂が増築されています。大祭壇の正面に 作られた聖歌隊席、ここもチケットがあれば入れてくれますが、まわりを取り巻くように据えられ た合唱隊席の彫刻は その段によって、テーマが決まっており、上から新約聖書、旧約聖書、 そして、数々の聖人達、、、、聖書、或いは彫刻に興味のある人はじっくりと見たい作品です。

メスキータを出て旧市街の散策をするとき、良くガイドブックに紹介されている”花の小道” へ行く人も多いでしょう。ここは 季節によっては 白壁に花が咲き乱れてとても奇麗な一角では ありますが、花の季節で無ければ、一見、何の変哲もない、路地に過ぎません。が、そこで がっかりしないで、奥へ入っていきましょう。すぐに突き当たりです。突き当たりが小さな 広場になっています。そこまで来てから後ろを振り向いてみましょう。今、通ってきた小道の 向こうに大モスクのミナレット(塔)が見えて、絶妙の写真スポットとなります。 ただし、ここは グループ観光の方々が必ずと言っていいほど訪れる場所でもあるので、もし ここに来て、ほとんど人が(写真の邪魔)いないようであれば、急いでシャッターを切ること です。いつ数十人の観光客がやってくるがわかりません。そうなると写真なんて撮れたものじゃ ありませんからね。



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