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4月30日(水)

5月の連休、665万台の大移動

本日15時より日曜日の夜中12時までの間、交通特別取り締まり体制が 布かれる。
交通局では、同期間に約665万台の車による大移動が行われると予測し、 交通違反、交通事故を防ぐため、昨年よりも600人多い、計8900名の 治安警備隊員を配備する構え。
最も多くの交通が予測されるのは、5月2日が祝日となっているマドリッドから、 地中海方面へ伸びるA−3号線と、アンダルシア方面へ伸びるA−4号線。
 明日、5月1日より、無免許運転、免許証失効中の運転行為を行なった場合は 3ヶ月から6ヶ月の服役が課せられる事となる。

ヒマワリ油製造業者、信頼回復に向けたキャンペーン実施を要求

ウクライナ産のヒマワリ油に炭化水素が混入していたとして、全ての ヒマワリ油について、先週末、二日以上に渡り、販売抑制、消費抑制警告が厚生省より 発せられたが、これにより、ウクライナ産以外のヒマワリ油についても、消費者の 信用に影響が生じ、厚生省が警告を取り下げた後も、売り上げが落ちたままである。
この状況を前に、特に大量のヒマワリ油を製造しているアンダルシアの製造業者が 中心となって、政府に対し、同製品の信頼回復のためにプロモーション・キャンペーンを 行なうよう要請。

船による飲料水の運搬試験開始

深刻な水不足に悩むバルセロナへ向けて、エブロ川の余剰水を、地中に埋めたチューブ によって運ぶ準備が進む中、一方では、船による飲料水の運搬計画も同時進行している。
船によって運ばれた水が、バルセロナ市民の一般家庭へ供給されるまでのシステムが 潤滑に機能するかどうかの試験を兼ねて、第一回目の運搬が間もなく行なわれる。
2週間後には、タラゴナを出発する初の運搬船がバルセロナ港に到着予定。


4月29日(火)

バルセロナ、給水制限は来年まで延期

深刻な水不足に悩むバルセロナでは、間もなく、一般家庭への給水制限を 行なう必要に迫られていたが、4月に続いた雨天のおかげで、貯水池の水位が 幾分か上昇、これにより少なくとも年内いっぱいは、給水制限の必要性が 無くなった。
 とは言え、この後、一定量の降雨が無かった場合、年明けには 再度、緊急事態に突入する可能性が高く、カタルーニャ自治政府と中央政府は エブロ川の余剰水をバルセロナへ運ぶ工事を予定通り進める構え。

15日以内に6つのバスク市議会で"人道的"動議を提出

ETAが行なう暴力行為を糾弾しない者は、人道的、常識的感覚から見て 公的職務につくべきではないとし、市会議員の辞職を求める動議が バスク内の幾つかの市議会で出されている。
すでに先週から今週にかけて、3つの市議会で同動議が出され、全て否決に 終わっているが、15日以内に、更に6つの市議会で同決議が行なわれる予定と なっている。 
ETAの分身とも言われるANV党所属議員を追放するのが目的であるが、 過去に否決された3つの例を見ても、今後、6つの市議会で動議が可決される可能性は これら議会の構成上きわめて低く、唯一、可能性があると見られるのは ギプスコア県、ソラルセ市議会のみ。

ヒマワリ油、700以上のメーカーについて安全性確認がペンディング

ウクライナ産のヒマワリ油に炭化水素が含まれているとして、 スペイン全国で販売されている全てのヒマワリ油について、一旦、消費を 控えるようにとの警告を発した厚生省であるが、その72時間後、 人体に悪影響は無いので、消費しても安全であると警報を解除した。
これについて、ウクライナ産では無いヒマワリ油のメーカーや消費者組合などから 強い非難の声があがっていたが、昨日、ベルナ・ソリア厚生大臣は記者会見を行ない、 同件に関する説明を行なった。
この会見でベルナ・ソリア氏は、予告どおり、安全なメーカーのリストを発表したが、 同リストに名を連ねたのは僅か63メーカーで、未だ700以上のメーカーが、 その製品の安全性について触れられていない。
こう言った状況下で、「消費しても悪影響は無い」と言われても、各家庭では 警告の出される前に購入し、台所に残っているヒマワリ油を消費して良いのかどうか、 全く判断出来ず、政府のあやふやな言動に対する非難の声はますます高まりつつある。


4月28日(月)

ギプスコア県、ベルガラ市議会における動議も否決

テロ組織ETAが行なう暴力行為について、これを糾弾する姿勢をとらない ANV党議員について、公的職務からの辞職を求める動議がバスク州内の幾つかの 市議会において出されている。
先週、その内の二つが失敗に終わり、また本日、ベルガラ市議会にて出される予定の 動議も、ANV党をバックアップするアララル党議員が、反対票を投じる旨を発表しているため、 すでに、失敗に終わる事が確実となっている。
これにより、同目的を持って出された動議は、僅か5日間に3つの市議会において否決、失敗に 終わる事となる。

PP,海賊事件についての詳細説明を国会で要求

スペインのマグロ漁船プラジャ・デ・バキオがソマリア沖で捕縛され、26名の乗組員が 人質となった事件は、全員が開放され、一件落着を見たが、最大野党PPは、事件解決に あたって、政府が身代金を払ったのかどうか、その金額、救助活動にあたって国際社会からの 援助があったのかどうか、また、犯人を捕らえられる可能性などについて、国会で詳細説明を 求める予定。
ソマリア当局筋から、人質解放にあたり、77万ユーロ相当の金額が犯人側へ支払われたとの 情報も流れている。

収入の46%が住宅ローンに

スペインの一般家庭が2008年の第1・四半期に 住宅ローンにつぎ込んだ費用は収入の46%にも のぼる。
2005年度の同時期には収入の 36.4%がローンの支払いに充てられており、 ローン金利の大半を左右するEU中央銀行が定める 金利、エウリボルの相次ぐ引き上げの中、スペイン住人の 借金財政が益々苦しいものとなっているのが判る。
2005年の4月には、このエウリボル金利が2.2%であったのに対し、 今年4月の金利は4.82%で閉じられる事となり、 15万ユーロを25年返済でローンを組んでいる場合を 例に挙げると、その月々の返済額は905ユーロとなり、 2005年同時期の返済額と比較すると212ユーロも多く なっており、1年にすると2500ユーロの出費増となる。

ヒマワリ油の警報解除

先週末に厚生大臣より、ヒマワリ油の消費を控えるよう、警報が発せられたが 日曜日にはこれが解除された。
ウクライナから輸入されたヒマワリ油に、炭化水素が含まれている事が発覚し、 急遽、消費者にはヒマワリ油の摂取を控えるよう、また、販売業者にはこれらの 回収を促す旨の発表があったが、同時に、汚染度は極めて低いもので、仮に 消費したからと言って、人体に悪影響があるものでは無い、との発表もあった。
これを受けて、消費者協会や、野党PPから、あやふやで、矛盾に満ちた 無責任な言動であるとの非難があがった。
 ウクライナから輸入されたヒマワリ油がどのメーカーの製品に含まれるのか、 また、どのような理由で、危険性の無いスペイン国産のヒマワリ油も含めて、 全面的にヒマワリ油の消費を辞めるよう、警報を発したのかなどについて、 本日17時より、厚生大臣による記者会見が予定されており、また明日の国会で 同大臣より詳細説明が行なわれる予定。


4月25日(金)

左翼連合、モンドラゴン市のEB所属議員3名を党追放

モンドラゴン市議員の中で、ETAによるテロ行為を糾弾しないANV党所属議員について その辞職を求める動議が昨日、バスク社会党、バスク国民党によって出されたが、 可決に至らなかった。
同市議会にはナバーラの左翼党であり、左翼連合IUに所属するEB党の議員が3名いるが、 その内の1名が、動議に反対投票を行ない、残る2名が棄権票を投じた。
これを受けて、左翼連合代表のガスパル・ジャマサレス氏は、動議に賛成しなかった EB党議員3名に対し、左翼連合IUからの追放を発表。
次に行なわれるEBとIUとの総会で、正式な手続きが取られる事となる。
 同様の動議が、本日12時半より、ギプスコア県エルナニ市においても討議され、 週明けの月曜日には同じくギプスコア県ベルガラ市において行なわれる予定。

一部リーグのレバンテ、スト宣言

サッカーの一部リーグにあるチーム、レバンテ・ウニオン・デポルティーバの選手達の 給料が支払われなくなって久しく、選手達の我慢も限界に達している。
これまで、チーム側は、給与支払いを要求される度に「10日から12日で支払える」と言った 返答を繰り返してきたが、実際に支払われる事はなく、リーグ終盤に至った今、ついに 選手陣はストライキ宣言を行なった。
今週末予定されている、ウエルバとのアウェー試合について、試合会場まで赴きはするが、 口約束ではなく、公証人を伴い、給料を支払うと言う正式な書類を受け取るまでは、 プレーはしないと宣言。
 レバンテの選手達が試合蜂起をした場合、相手チームのウエルバが不戦勝となるが、 両チームともに、1部から2部リーグへの降格を争う位置にあり、同じく降格争いを しているムルシアやサラゴサなどに与える影響が大きいため、議論を呼んでいる。

速報: エルナニ市議会における動議も否決

昨日、モンドラゴンで行なわれた動議の否決に続いて、本日12時半より エルナニ市議会において行なわれた動議についても、たった今、否決された模様。
昨日の動議と同様に、今回もEB党議員2名が棄権票を投じたため、 ANV党が持つ8票に対し、PSOEの3票、PNVの2票、EAの2票、PPの1票の 計8票しか集まらず、動議の可決には至らなかった。


4月24日(木)

プラジャ・デ・バキオ救出に空軍から4機発進

ソマリア付近の海域でシージャックされたスペインのマグロ漁船、プラジャ・デ・バキオ号は 依然、ソマリアから3マイル沖に停泊した状態であるが、13名のスペイン人を含む、計26名の 人質解放の条件として、100万ユーロを要求して来たとの情報が流れている。が、これが正確な 情報であるかどうかは、まだ確認されていない。
スペイン政府は、内乱中のソマリア暫定政府と事件の解決に向けて、すでにコンタクト中であるが 同時に、救出活動における必要性に備え、空軍から軍用機4機を派遣した。

サグラダ・ファミリア付近の地盤検査再開

マドリッドからバルセロナまで開通した新幹線AVEは、バルセロナ市内地下を 通って、サンツ駅から更にサグレラ駅まで伸びる予定となっているが、その際、 サグラダ・ファミリア教会の傍を通過するため、振動などがこれに与えうる影響を 巡って討論が続いている。
そう言った中、AVEのトンネル工事は、一旦、中断されていたが、再開に向けて、 サグラダ・ファミリア付近の地盤検査が再開された。
地下40〜45メートルの深さまで、土を取り出し、その地質と地層が調査されるが、 すでに行なわれた5箇所における調査に加え、新たに5箇所において行なわれる。
その一つ目が、昨日、マジョルカ通りとマリナ通りの角にある地下鉄2番線の 出口付近で行なわれた。
 これらの調査結果から、同トンネル工事とAVE運行についての安全性が再確認 されれば、夏前にもトンネル工事は再開される見通し。

スペイン企業連CEOE、50万人の失業を予告

スペイン企業連会長ヘラルド・ディアス・フェラン氏は、政府に対し、 現在の経済危機に対応するため、勇敢、且つアグレッシブな政策を 打ち出さない限り、失業者数は年内におよそ50万人増えるであろうと予告。
スペイン経済は、新たなる雇用も作り出すが、60万人から80万人の失業が 予測されるため、結果として50万人程度の失業者増となる可能性が高く、 これを防ぐため、企業そのものが健全に機能するよう保護する必要性があると 進言。
特に、自動車産業、旅行業についての保護、そして譲渡や寄付金に伴う 税金の廃止を求めると同時に、新政権が先の選挙で掲げた公約にあった 「最低賃金を600から800ユーロに上げる」と言う政策は少なくとも 2010年まで先延ばしにしない限り、スペイン経済に悲惨な状況を 招くであろうと警告。


4月23日(水)

プラジャ・デ・バキオ号シージャック、3日目に突入

スペインのマグロ漁船プラジャ・デ・バキオ号が、ソマリア沖でシージャックされてから 3日目に突入した今日、在ケニア・スペイン大使、ニコラス・マルティン・シント氏が ソマリア当局と接触すべく、モガディッシュに到着した。
スペイン人13名を含む計26名の乗組員を人質にとる武装集団からは、具体的な 要求が未だ出されておらず、解決にはまだ時間がかかる事が予想される。

レイナ・ソフィア近代芸術センター、夜間オープンを検討

マドリッドにあるレイナ・ソフィア近代芸術センターでは、去る3月、1ヶ月間における 入場者数が243000人を越えた。
一日平均にすると、入場者数は8500名で、3月24日の月曜日には、15000人を 記録した。
2007年度末より、同センター・館長に就任しているマヌエル・ボルハ・ビジェル氏は、 現状のオープン時間に加え、夜間も訪問出来るように、公開時間の拡張について検討を 開始している。

70平米のマンション購入に生涯をかける

某不動産業社の調べによると、スペインで、特に大きな預金を持たない極普通の夫婦が 70平米の広さの中古マンションを購入しようとした場合、そのローンの支払いに75年の 歳月をかけなければならないと言う。
これは、現在のスペインにおける不動産価格と、スペイン国家統計局が公開する平均所得額、 そして、スペイン銀行による「住宅ローンの支払額は収入の30%に止めるべき」と言う 忠告に従って計算されたものであるが、平均寿命を80.23歳とすると、事実上、 この支払いは不可能で、現代スペインでは、蓄えを持たない一般庶民が 70平米の中古マンションを手にする事がいかに困難な事であるかを示している。


4月22日(火)

海賊はプロの軍人

昨日より、スペイン、バスクのマグロ漁船プラジャ・デ・バキオ号がソマリア付近で 海賊に捕らえられているが、同船はソマリア沿岸まで移動させられ、碇を下ろした状態と なっている。
今朝、乗組員の一人、ミケル・アラナ氏が、祖国との電話連絡を許可され、その父親と 会話を交わしたが、これによると、全員無事で、不当な扱いは特に受けていないとの事。
ただ、当初、流れていた情報によると、海賊は4名程度と言うことであったが、実際には 10名程度と言うことが判明。
更には、いずれも武装したプロの軍人集団である模様。
現在、人質解放に向け、スペイン政府が交渉を続けると共に、スペインの最新鋭艦、 メンデス・ムニェス号が当地へ急行中。

マドリッドーバルセロナ間のフライト利用者数9%減

新幹線AVEがスペインの2大都市間の運行を開始してから、 両都市間を結ぶフライト利用者数の減少が顕著に見られる。
3月にはセマナ・サンタの大型連休があり、その影響で 更に大きな変化が見られた訳だが、AVEが無かった2007年3月と今年の3月における 飛行機利用者数を比べると、187.174名の減となっており、これは実に21%の減少を 示している。
また、セマナ・サンタのような大型連休が無かった4月、5月などで比較してみても 飛行機利用者数の減少は約9%強となっており、航空会社が大きな影響を受けているのが 見られる。

外国人労働者の雇用、ホテル・飲食業界が穴埋め

不動産バブルがはじけ、建築業界で働いていた外人労働者が次々に解雇される中、 ホテル・飲食業界が、これを吸収しつつある。
去る3月に建築業界が出した外国人失業者数は7170名で、これ自体は 前月比1.9%の失業率増となったが、一方で、ホテル・飲食業界では、 3月にセマナ・サンタがあった事もあり、新規雇用を受けた者が 255.798名となり、14.546名の増加、前月比6%増を示した。
トータルとしては、2月29日から3月31日にかけての外人就労者数変化は 32.328名増加、前月比1.6%増に収まった。


4月21日(月)

カタルーニャの貯水量、22.6%まで回復

数日続いた雨天により、水不足に悩むカタルーニャ地方にもそれなりの 雨量が観測され、バルセロナ市に水を供給している貯水池の水位が 全容量の22.6%にまで回復した。
1週間前と比較すると、約1%の回復を得た事になる。
容量の20%を切った時点で、緊急事態としての対応が開始される事に なっているが、今回の雨により、少なくとも更に数日間は平常が保たれる模様。

外国人観光客の数、5.3%アップ

政府発表によると、2008年度、第1・四半期にスペインを訪れた外国人観光客数は 約1060万人で、前年度同時期比較、5.3%の伸びを示している。
国籍別に見ると、もっとも多かったのが英国からのツーリストで270万人を記録しており 前年度比、4.1%の伸びとなっている。
次いで、ドイツ人観光客が180万人で2.1%増、そしてフランス人が130万人で 1.7%の増加となっている。
訪問地としては、最も人気があったのがカナリアス諸島で前年度比6.1%増の270万人、 次いでカタルーニャが4.2%増の250万人、アンダルシアが2.4%減の140万人、 マドリッド、バレンシアが共に108万人でそれぞれ17.4%増、10.8%増となっている。

ソマリア沖にてスペイン漁船、海賊に捕らわれる

昨日、スペイン、バスクのマグロ漁船プラジャ・デ・バキオ号がソマリア近くの海域で 海賊に捕らえられた。
26名の乗組員のうち、13名がスペイン人で、スペイン政府は 紅海において英国海軍との共同演習を行なっていた最新鋭艦を救助に向かわせた。
同漁船は、ソマリアから230マイル沖で漁を行なっていたが、昨日13時ごろ、 高速艇が接近し、攻撃を仕掛けてきた模様。
乗組員の状況については、全員無事であるとも、一部、怪我人がいるとも報道されており、 情報の混乱が見られる。
この辺りの海域では、昨年、1年間に31件の海賊事件が起きており、計154名が 人質とされている。


4月18日(金)

エブロ川の水をバルセロナへ、本日可決

深刻な水不足に悩むバルセロナからの要請に応え、政府はこれまで 反対の姿勢を示していた「エブロ川の水をカタルーニャまで運ぶ計画」について ゴーサインを出した。
政府が同計画を積極的に進める姿勢を示して以来、同様に水不足に苦しんだ経験を 持つバレンシアやムルシアなどから、強い非難の声が上がっていたが、本日、 政府は、同案を可決し、実行に移される事となった。
これにより、タラゴナからバルセロナまで高速道路7号線の脇を直径1メートルの鉄製チューブ が62キロの距離に及んで設置される事になる。
予想工期は6ヶ月で、1億8千万ユーロの予算が見込まれている。
自然環境に与える影響他、様々な非難が飛び交う中、マリア・テレサ・フェルナンデス副首相は これは、河川の水の流れを新たに変えるものではなく、すでに農業用水として使われている水の 余った部分を、状況に応じて一時的に流すだけのものであり、現在の自然環境に何ら悪影響を 与えるものではないと強調。

住宅ローンの返済期間延長手数料を無料に

激しいインフレと、金利引き上げが続く中、日に日にスペイン国民の生活は 厳しくなって来ており、住宅ローンの返済に無理が生じる例も少なく無い。
そう言った状況下、一つ目の住居購入ローンに限り、その返済期間延長手続きを、 手数料無しにて行なえるようにする事が本日の閣僚会議で決定された。
融資金融機関の手数料や、契約証書き換えに伴う法的手続きにかかる費用などを 政府が負担する事となり、この予算として本年に100億ユーロ、そして2009年には 80億ユーロを投入する予定。

ほぼ全土に向けて悪天候による警報

4月になって全国的に悪天候に見舞われているスペインであるが、 先週末にやや回復したのもつかの間で、再度、ほぼ全土において雨雲につつまれ 始めている。
気象庁は今回の悪天候が来週火曜日まで続くとして、全国に向けて各種警報を発している。
特に強風警報が発せられたのがカンタブリア、ビスカヤ、ギプスコアで、最大風速120M の可能性があるとされ、次いで、ア・コルーニャ、ルゴ、ポンテベドラ、オレンセ、アストゥリアス、 アラバ、レオン、パレンシア、ブルゴス、サモラ、サラマンカ、アビラ、セゴビア、ソリア、 マドリッド、グアダラハラ、クエンカなどで最大風速100M、アルメリアで95M, カセレス、アルバセテでは90Mの強風が予想されている。
 雨については、ポンテベドラ、オレンセなどで1時間辺り30mmの降雨が予想され、 また、ア・コルーニャ、ルゴ、ポンテベドラ、アストゥリアス、カンタブリア、ビスカヤ、 ギプスコアでは波浪警報も出されている。
本土の中で、何ら警報の対象となっていないのは、バレンシア、ムルシア、アンダルシア東部のみ。


4月17日(木)

PSE党ビルバオ支部で爆発

今朝6時過ぎに、社会党ビルバオ支部においてETAの仕掛けた爆弾が爆発した。
5時半ごろ、テロ組織ETAからの予告があったが、それよりも早く、パトロール中の 地元警察が5時10分頃に、爆弾を発見、対処にあたった。
報告によると、5キロの爆発物からなる爆弾であったが、この爆発によって、地元警察官7名が 軽症を負ったが、入院に至った者はいない。

カタルーニャに恵みの雨

深刻な旱魃に苦しむカタルーニャ地方であるが、今朝、雨と共に夜明けを迎えた。
雨はカタルーニャ西部から徐々に東方へと広がり、ほぼカタルーニャ全土の 乾いた大地を潤した。
天気予報によると、この雨は、明日も続く模様。

PSOE政権下の強制送還数、PP政権下時と比べ43%増

NGO団体「民族主義SOS」のまとめによると、2000年から2003年のPP政権時代に スペインから祖国へ強制送還された違法滞在者の数は258.049名で、これに対し、 2004年から2007年のPSOE政権下に強制送還された数は370.027名と 43%多い数字となっている。
同団体調べによると、現在、スペインにはおよそ50万人の違法滞在者が存在し、 これらの全てが強制送還の恐怖に耐えながら生活を続けていると言う。


4月16日(水)

第9回 民主政権始動

去る3月9日に行なわれた総選挙により、スペインの民主憲法が施行されて以来、 第9回目の政権がその機能を開始すべく準備を進めてきたが、本日、 ドン・フアン・カルロス国王の同席の元、新政府のリードによる最初の国会が開催された。
その中で、国王は特に、対テロ政策、経済政策、外交における全政党の一致協力を求めた。

アスコ原発所長、解任

11月に放射能漏れがあったアスコ原発だが、その実情が正確に報告されておらず、 国際規定によるスケールのレベル0 と報告され、数ヶ月たった後に、実際にはレベル2 であった事が発覚した。
これを受けて、同原発の所長ラファエル・ガスカ氏は、免職となり、変わってバンデジョス原発の 責任者であったセサル・カンダス氏が新所長として就任した。
同原発の職員達が、予想外に大量の放射能を浴びていた可能性があるとして、1000人近くを 対象に検査が行なわれているが、現時点では全員が陰性を表している模様。

グッゲンハイム美術館長、50万ユーロ着服

昨日、ビルバオのグッゲンハイム美術館はその館長兼、財務長であるロベルト・セアルソロ氏に 対し、美術館の資本から487.000ユーロを着服したとして訴えを起こした。
同氏が着任したのは1997年で、約10年間にわたって着服を繰り返していた模様。
すでに同任務を解かれたロベルト・セアルソロ氏は、訴えに対し、自身の行為を全面的に 認めた。


4月15日(火)

プラド美術館特別展示「戦時下のゴヤ」、本日スタート

対仏独立戦争があった1808年から200年たった今、プラド美術館では この時代を生きた巨匠、ゴヤの特別展示会が企画され、昨日、ドン・フアン・カルロス国王を 招いてのオープニング式典が行なわれた。
同展示会は本日から7月13日まで、一般に公開される。
プラド美術館所蔵のコレクションに加え、今まで展示された事の無い作品などを含め、 計200点を展示。

レプソル株 急騰

ブラジル沖で昨年9月に発見された海底油田の規模について、何ら、発表が なされていなかったが、今になって、その巨大さが判明し、330億バリルの 埋蔵量に達する事がブラジル政府筋の発表によって明らかにされた。
これは過去30年間における最大規模の発見で、リビア、ナイジェリアなどを 凌いでブラジルが世界第8番目の石油大国となる。
この巨大な油田発掘には、ブラジル国営会社が45%、英国のBG社が30%、 スペインのREPSOL社が25%の割合で参加しており、これにより、 これら企業の株価が急騰する結果となった。

アスコ原子力発電所の放射能漏れ報告にミス、汚染レベル2へ

タラゴナ県、アスコにある原子力発電所から放射能漏れがあったのは 昨年の11月28日であるが、その規模についての報告にミスがあり、 実際の汚染度が発覚するのは3月末となった。
最終的な報告書は、昨日になって、ようやく原子力安全委員会に届けられ、 これにより、同委員会は今回の放射能漏れによる汚染レベルを、レベル2へと 引き上げることとなった。
放射能を受けた確立が高いとして、800名が検査を受ける事となり、 すでに579名が同検査を終えたが、現時点では陽性反応は見受けられない。


4月14日(月)

新政府メンバー決定

去る3月9日に行なわれた総選挙で、サパテロ政権の続投が決まったが、 新政府メンバーの発表があるまで、一時的に前政府のメンバーがその任務を 代行していた。
本日、ドン・フアン・カルロス国王の前で、新政権を担うメンバー、17名の 受任式が行なわれ、正式に新政府が誕生した。
17名の大臣の内、9名が女性で、スペイン史上、初めて女性が半数以上を 占める形となった。
また、防衛大臣の職を女性が努めるのも初めて。
更には、史上最年少の大臣として31歳の女性が含まれている。

交通事故による死者の20%がバイク利用者

交通法規の改善や取締り強化により、スペインにおける交通事故死者数は減少しているが、 バイク利用者の死亡者が占める割合は急増しつつある。
2008年に入り、今までに記録された交通事故死亡者524名の内、103名が バイクの利用者で、死亡者数の約20%を占めている。
5年前の例では、同割合は9.2%で、バイク利用者の死亡率が 2倍以上に増えているのが判る。

エジプトの秘宝、マドリッドで公開

海底より引き上げられた古代エジプト都市、アレキサンドリア、エラクリオン、カノポなどの遺跡他、 約500点が、マドリッドにて公開される。
同展示会はすでにベルリン、ボン、パリなどで開催され、150万人以上が訪れた。
マドリッド展が行なわれるのは、Matadero de Legazpi (Paseo de la Chopera 10)で、 4月16日から9月28日までの開催予定。
オープン時間は毎日、10時から22時となっており、最終入場時間は木曜日が 20時30分、その他の日は21時。


4月11日(金)

憲法裁判所、ASB党の上訴を却下

2007年5月27日に行なわれた地方選に向けてASB党は 3月27日に政党としての登録を行なおうとしたが、内務省は、 違法政党バタスナの後身であるとして、これを認めず、 最高裁を通じて同組織の登録を禁止した。
これにより、ASBは地方選には参選出来なかったが、最高裁の 判決に対し、憲法裁判所へ上訴していた。
本日、憲法裁判所はこの申し立てを却下する判決を下した。

マエストランサ闘牛場のプレジデント、解任

セビージャで開催されている春祭り(フェリア・デ・アブリル)は、 連日、大雨に見舞われているが、今日になって、ようやく天気回復の 兆しが見え始めてきた。
3日前より雨のため、闘牛が開催されずにいたが、昨日は、雨が 断続的にあがるようになり、闘牛開催の可能性が高まった。
開始前に闘牛場の門が開放され、中は観客で埋まったが、開催決定の 判断が下されず、観客は長時間、待たされる事となった。
闘牛では、通常、このような場合、出場闘牛士が、決行するかどうかを 判断するが、この日、出場予定の3人のマタドールが、開催を進言したにも 関わらず、同闘牛場のプレジデントであるアントニオ・プリド氏が、これに 難色を示し、時が流れる中、闘牛士達が、独断で入場を開始したところ、 プレジデントの命令により、警察官が闘牛士達を力づくで制止すると言う ハプニングに発展した。
最終的に、闘牛は中止となったが、この報を受けて、アンダルシア政府は 出場闘牛士の判断に介入し、闘牛を中止した、アントニオ・プリド会長の解任に踏み切った。


4月10日(木)

アンダルシア各地で大雨による被害

降り続く大雨と強風のため、アンダルシアでは昨日、緊急電話112番への通報が 相次いだ。
 特に被害が多かったのは、カディス県、セビージャ県で、住居、ガレージへの浸水や 自動車道の浸水被害が見られた。
また、国道、県道など、カディス、ハエン、セビージャで、計9つの道路が通行止めと なった。
多くの被害報告がある中、一方で、水不足に悩まされていた農家達の安堵の声も聞かれる。

老人ホーム、一日の食材費5ユーロ

マドリッドにある最大規模の公共老人ホーム、グスマン・エル・ブエノ・センター(617名収容可) では現在、547名の高齢者が生活しているが、同施設では、住人一人につき、一日の食材費として 僅か5ユーロの予算しか組まれていない。
更には、この予算が最大限に生かされている訳ではなく、人手不足が原因で、料理人の手が足らず、 予定されていたメニューを提供できないケースもあるとして、組合はマドリッド州政府を批判。

女性看護士にスカート着用を強制した病院に罰金

カディスにある病院、クリニカ・サン・ラファエルでは、女性看護士に対し、 そのユニフォームとしてスカートの着用義務を課し、これに従わなかった者に対し、 30ユーロ前後の減給を行なったため、同病院を経営するパスクアル社に対し、 組合側が訴えを起こしていた。
これを受けて、労働省の調査機関は、組合側の言い分を認め、アンダルシア州に対し、 パスクアル社へ6.251ユーロの罰金を課すよう指導。


4月9日(水)

グランカナリア島に78名の密入航者漂着

今朝8時ごろ、グラン・カナリア島のサン・バルトロメ・デ・ティラハナ市にある カルピンテラス浜とパシート・ブランコ浜の間辺りに密入航者を乗せた簡易船が漂着。
船が浜に到着すると同時に、その多くが、逃亡を開始したため、当局は追跡を 開始した。
体温低下などの症状により医療処置を受けた者を含め、60名が保護されていたが、 その後、更に18名が発見され、計78名の密入国者が保護された。
全員、サハラ近辺の男性で、内、1名だけ未成年者を含んでいた模様。

アンダルシア、春の嵐

全国的に見舞われた悪天候であるが、特にアンダルシア地方で猛威を振るっている。
アンダルシア各地で、多くの自動車道が大水のため通行止めとなっており、また、 カディスーバルセロナ間を結ぶ鉄道サービスが一時、途絶えるなど、各地で被害が報告 されている。
 現在、セビージャで、春祭り(フェリア・デ・アブリル)が行なわれているが、昨日、 火曜日に市内中心とフェリア会場を結ぶバスを利用した人の数は54.300名で、 前年度比較、53%減となっている。
また、フェリア開始以降、現時点で同バスサービスを 利用したトータル人数は、前年度の400.000人に対し、僅か122.488名と、 悪天候の影響が大きく見られる。

ゴヤの名作、「5月2日」、「5月3日」プラドに復帰

修復作業のため、不在であったゴヤの名作、「5月2日」、「5月3日」の2点が その作業を終え、今朝、プラド美術館の展示室に戻された。
現在、4月15日から7月13日まで行なわれる特別展、「戦時下のゴヤ」展に向けての 準備が進められているが、この中で公開される予定。


4月8日(火)

法務省職員によるストライキ終結

2ヶ月以上続いた、法務省職員等による給料引き上げを求めるストライキは 去る日曜日に合意に達し、ようやくその終結となった。
組合側は、これまでの給料の20%アップに相当する月額200ユーロの引き上げを 求めていた。
これに対し、先月、法務省より2008年については、1月に遡って140ユーロの アップとし、来春より更に40ユーロを引き上げて計180ユーロのアップと言う案が 出されたが、組合側の総投票によってこれをはねつけ、ストライキは続行されていた。
今回、2008年度分については160ユーロアップ、来年の7月以降は更に30ユーロを プラスして計190ユーロアップと言う新たなオファーが出され、組合側はこれを承認、 日曜日に同意のサインが交わされた。
2ヶ月以上にわたるストライキにより、裁判、婚姻届、離婚届など、未処理の法的手続きが 山積みとなっており、これらの処理が終わり、平常に戻るのはまだまだ先の事となる模様。

アンダルシア全土に強風大雨警報

アンダルシア全土が厚い雨雲に覆われており、市民保安局は、アンダルシア全域に対して、 強風大雨警報(オレンジレベル)を発令した。
オレンジレベルは、赤レベルに次ぐもので、気象現象による危険が存在する事を表すもの。
オレンジレベルの下には、黄レベルがあり、これは「危険は伴わないが、いつでもそう言う状況に 変わる可能性があるため、今後の情報に注意をする必要がある」事を示す。
今回、アンダルシア全土に向けて発令されたオレンジレベルの警報は、セビージャ、カディス、 ウエルバ沿岸部、コルドバなどで、1時間に1uあたり30リットルの降雨の可能性を警告している。

第161回セビージャ春祭り開始

今朝0時にセビージャ春祭り(フェリア・デ・アブリル)の会場を飾るメインゲートをはじめ、総数367.000個の 電球に明かりがともされた。
毎年の習慣に従い、セビージャの市長、アルフレド・サンチェス・ モンテセイリン氏がこの巨大なイルミネーションシステムのスイッチを入れ、春祭り開始宣言を 行なった0時頃には雨は降っていなかったが、アンダルシア全土を覆っている雨雲はセビージャでも 昨日から大雨を降らせている。
フェリア会場にある、15本の通りには、全て歴史的な闘牛士の名前がつけれており、その中に計1047件の カセタ(仮設小屋)が設置されている。


4月4日(金)

スペイン銀行、財務省、IMFによるスペイン国内不動産価格推移予測を否定

昨日発表されたIMFがまとめた報告の中で、スペインの不動産価格過剰評価に ついて述べられていたが、その中で、同国の不動産には今後、15〜20%程度の ダウンが見られるであろうとの記述があった。
これについて、「スペインの不動産動向はインフレ率と同じか、或いはややそれよりも 低い程度に落ち着くと見ており、その結果として、幾分か下がるであろうが、 「IMFまとめ」の中に記されているような極端な下落は予測外である」と、 スペイン銀行副総裁、ホセ・ビニャルス氏がコメント。
また、ペドロ・ソルベス財務大臣も、これについて次のように語っている。
「IMFのまとめの中では、見落としている点がいくつかある。
それは例えば スペインが多数の移民を受け入れている国である事、新しい建築に対する新規定、 外国人によるセカンドハウスの購入が多い事などで、これらの要因がスペイン国内における 住居物件に対する需要が、ヨーロッパ平均を上回らせる結果となっている。」
 しかしながら、ソルベス財務大臣は、不動産分野が世界的な経済危機の影響を受け、 静かな安定期に入り、2008年から2009年にかけて、徐々にその価格が再調整 されるであろう事を認めた。

ビルバオ市役所にスペイン国旗掲揚

ビスカヤの首都、ビルバオの市役所には、伝統的にスペイン国旗とバスク国旗の両方が 常時、同時に揚げられる事は無かった。
夏祭りなどの特別行事がある時に、EUの旗と共にスペイン国旗が並べられる事があっても、 通常はバスク国旗のみが掲げられていた。
これについて、中央政府はビルバオ市に対し、国旗掲揚を要求し、同市がこれに従わなかったため 裁判を起こしていたが、バスク最高裁判所から、ビルバオ市に対し、4月7日を期限として それまでに国旗を掲揚するよう通達が出されていた。
ビルバオ市は、3日後に期限を迎えた本日、誰もこれをはずしたり、壊したり出来ないよう、 市役所の上部、時計の横に、バスクの旗と並べて、国旗を据え付けた。

バルセロナ、飲料水で絨毯を洗っていた住人に対し、調書作成開始

去る4月1日に警官が、カステルフェルス市内モンテマル地区をパトロール中、流れ出る 大量の水を発見し、その出所を追ったところ、同地区住人の女性がホースを使って 水道から出る飲料水により絨毯を洗っているのを発見し、市へ通告する事となった。
 カタルーニャ地方では深刻な旱魃が続いており、飲料水を船により輸送する準備が 進んでいる。
そう言った状況下で、去る月曜日より、バルセロナ首都圏に属する 市町村では、飲料水によるプールの使用や植物への散水など、飲料水の「無駄遣い」が禁じられており、 これを行なった場合、50ユーロから3000ユーロの罰金が課せられる事となっている。


4月3日(木)

バスク国民党、ANV党がETAを糾弾しない限りその議員の辞任を要求

先日、モンドラゴン市でETAによりPSOE党員が殺害されたが、 このテロへの糾弾を拒否した同市市長と、その所属政党ANVへの社会的 批判が高まっている。
そう言った中、バスク国民党ウルクジュ党首は ANV党に対し、早急に明確なテロ行為への糾弾の意思を発表するよう要求し、 また、これに応じない場合は、ANV党所属の全ての議員の辞任を要求、更には 他の政党と共にこれを進めるための手段を講じると発表。
一方、テロ組織ETAは、ANVに圧力をかけようとする諸政党に対し脅迫の メッセージを送りつけている。

スペインの不動産、15〜20%の過剰評価

国際通貨基金がまとめた「住居サイクルの進化と通貨政策への影響」の中で スペインにおける現在の不動産価格は実際の価値よりも過剰評価されており、 現状価格の維持は不可能としている。
そのため、今後、15〜20%程度のダウンが 予想されるとしている。

マドリッド市バス従業員組合、スト続行

7700名のマドリッド市バス従業員組合と市営公共交通機関会社EMTとの間で 交渉が続く中、本日、会社側から出されたオファーに対し、組合がこれを拒絶 した模様。
これにより、マドリッド市の市バスサービスは更なるストライキに突入することと なり、明日の金曜日に4月に予定されている計12回(10回の時間限定ストと 2回の終日スト)のストの第一回目が行なわれる。


4月2日(水)

法務省職員ストライキ、更に継続

すでに2ヶ月近く続いている全国法務省職員のストライキであるが、昨日、 法務省より、年内は1ヶ月につき140ユーロの給与引き上げ、そして来年4月以降は 更に40ユーロの引き上げを行なうと言うオファーが出された。
これに対し、組合側は、オファーを受け入れるか否かについて、全職員による総投票を本日、 全国各地で行なったが、13時ごろには、各地で70〜80%の投票が終了し、14時現在、 職員の総意として、オファーを受け入れられない旨を法務省に通達した。
組合側は、月給について200ユーロの引き上げを要求している。
組合側によると、同ストライキが続く事により、すでに12万件の法的プロセスが 滞ったままとなっている。

ガルソン判事、6年間に渡るバタスナ調査を完了

バルタサル・ガルソン判事は、6年前より、違法政党バタスナと、テロ組織ETAとの 関連性について調査を続けて来たが、その実態を800巻にわたる調書にまとめ、ついに 同作業を完了させた。
これによりテロ組織ETAへの関与があったとして起訴されたバタスナ党員は40名にのぼり、 その中には、2007年以降、バタスナの代表となっていたホセバ・ペルマッチ他、ホセバ・アルバレス、 ルフィ・エチェベリア、カルメロ・ランダ、フアン・クルス・アルダソロ、そして、すでに 別の罪状により服役中の元代表、アルナルド・オテギなどが含まれている。

失業率、6ヶ月ぶりにダウン

3月のセマナ・サンタ連休などの影響により、サービス業の雇用が増えたため、 5ヶ月間、増加を続けてきた失業率が、ようやく0.6%のマイナスとなり、 14.356名が雇用契約を交わし、失業者総数は2.300.975名となった。


4月1日(火)

法務省職員のストライキ終結か、、

法務省直属職員等のストライキがすでに8週間に渡って行なわれており、 その間に法務省と労働組合との間で12回の交渉が行なわれてきたが、 何ら、同意に達することは無かった。
このほど、法務省側より、2008年度分については、1月分に遡って 月額140ユーロの給料引き上げの提案があった。
また、2009年の4月以降は、更にこれに40ユーロがプラスされ、 計180ユーロの引き上げを行なうと言う提案であるが、組合側は まだまだ要求額には程遠いとして、即答を避け、明日の水曜日、9500人の 総投票にかける旨を伝達。
 これによりストライキが終結したと仮定して、スト中に凍結した 様々な手続きの処理が再開され、正常な状態に戻るのは約1年後になる見込み。

国会新議長決定

PSOEによる政権続投が決定した中、時期内閣及び、各党、各方面での新メンバーの 発表が行なわれているが、本日、国会の新議長選出投票が行なわれた。
PSOEから出されたホセ・ボノ氏と、PPから出されたアナ・パストール女史との対決と なったが、一度目の投票では同数票となり、2度目の投票によって170票対152票で ホセ・ボノ氏の新議長就任が決定した。
1度目の投票で、両者ともに168票を得たが、PSOEが持つ議席数は169あり、 ホセ・ボノ氏への投票が、これに1票足らない数であった事が物議を呼んでいる。
また、議長選出が、1回の投票で終わらなかったのはこれが初めて。

ホセ・トマス、ラス・ベンタスに出場決定

長期にわたる交渉の結果、名闘牛士、ホセ・トマスが、マドリッドのラス・ベンタス闘牛場にて 行なわれるサン・イシドロ祭に2度、出場する事が決定した。
同闘牛士は、テレビ放送を良しとせず、この点が交渉にあたっての最大の難点となっていた。
今回、ホセ・トマスは、有料チャンネルではなく、国営テレビによる放送であれば、 テレビ放送を認める姿勢でいたが、国営テレビ局は、その放送権を得るだけの予算が無いため、 同提案の成立は無く交渉が難航していた。
が、ラス・ベンタスにおける興行を担うタウロ・デルタ社とホセ・トマスの代理人フェリックス・ボイス氏との間で、 今回、何らかの合意に達した模様。
同決定があったため、サン・イシドロ祭のカルテル発表は予定されていた今日から、 金曜日に延期された。



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