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11月28日(金)

11月のインフレ率、2.4%に

石油価格と食料品価格の下落が進み、EU内共通計算方法で出される 物価指数IPCAは4ヶ月連続の下降線を辿り、先月10月から11月にかけて、 3.6%から2.4%まで下がった。
これは、2001年7月以来、過去7年間における最大の落ち方である。
下降線を辿る前、今年7月に最高値に達した時には5.3%であった。
 また、11月の数値は、来年度の年金額の更新の基準となるため、 2.4%の物価上昇に合わせて年金支給額を更新した場合、政府は 来年度年金予算として6億2千4百万ユーロを予定する事となるが、 これの決定は、12月12日に従来のスペイン国内独自のシステムによる 消費者物価指数算出結果を待つ事となる。

セビージャの地下鉄1番線オープン、延期か?

セビージャ市内の交通機関として地下鉄一番線のオープンが12月20日に 予定されていたが、今週水曜日に起きた地盤沈下のため、オープンを延期する 可能性が高まりつつある。
去る水曜日、セビージャ市内中心のプエルタ・デ・ヘレス広場で地盤が落ち込み、 路上にあった街灯2本とキオスク1件を飲み込んだ。
浸水が原因と見られているが、現在、技術班による原因の調査が進行中で、24時間以内に 地下鉄サービス開始日の延期を行なうかどうかの決定が行なわれる見通し。

カタルーニャ、2009年以降、スーパーのビニール袋は全て有料に

カタルーニャ議会で過半数の票を得て、スーパーのビニール袋を全て有料にすると言う案が 仮可決された。
年末には正式な決定となり、2009年より施行される事となる。
カタルーニャではスーパーが無料で供給するビニール袋が1週間あたり、約1400万枚、 消費者によって利用されており、これらビニール袋が利用される時間は、平均にして僅か 10分足らずとされる。
そして、その後、破棄されたあと、数十年間にわたって、環境汚染の 原因となる。
カタルーニャでは、これらビニール袋には、コストがかかっていると言う事と、 大きな環境汚染の原因となっている事を消費者に認識してもらうため、今回の決定を行なった。
これにより、2009年には、ビニール袋の消費量はこれまでの30%減に、そして 2010年には50%減が見込まれている。
一方、スペイン中央政府としては、2010年にはこれらビニール袋の全面廃止案を検討中。


11月27日(木)

スペイン法務省、1ヵ月以内にフランコによる被害者認定書を発行

スペイン政府は、1ヶ月以内に、フランコの独裁政権時代の被害者に対し、 その事実を認める初の認定書の発行を行なう。
これは、内戦中、または、その後に政治、イデオロギー、宗教的など、 様々な理由で、追跡や処罰、暴行などを受けた事のある人々に対し、国がこれを 認めると言うものであるが、あくまでも歴史的な事実としてこれを認知するだけであって、 これを理由に経済的、職業的な優遇や保証などが受けられるものではないとされる。
 現時点で168名の認定志願が寄せられているが、希望者はネット経由でこれを行なえるよう、 今週火曜日から法務省HPにおいて受付を行なっている。

スペイン政府要人、2004年以降初のイラク公式訪問

本日、スペイン外務省のナンバーツーであるアンヘル・ロサダ氏がイラクを訪問、 外務大臣その他との会見を行なう。
これは、2004年にスペインがイラクからの撤兵を 行なって以来、初のスペイン政府代表による公式訪問である。
アンヘル・ロサダ氏のイラク訪問は、去る9月に行なわれた国連会議の際に決定された事で、 イラクと国際社会、EU社会との関係正常化を促進する目的を持つもの。
同目的を持って、1週間前にはイタリアの外務大臣がイラクを訪れており、近々、ポルトガルの 外務大臣も同国を訪問予定。

アトレティコ・マドリッド、静寂のホーム戦

去る10月1日に行なわれたサッカー・ヨーロッパチャンピオンズリーグ、対マルセーユ戦で アトレティコ・マドリッドのホームグラウンドにおいてマルセーユ応援団と 警官隊との衝突があったが、同不祥事について、マルセーユはUEFAに 訴えを起こしていた。
UEFAの判断により、その後2回のホーム戦について、ホームスタジアムの 使用を禁止する処分が発表されたが、これに対し、アトレティコ・マドリッドのみならず、 スペインの内務省からも、セキュリティーカメラが捕らえたマルセーユ応援団による 暴力行為の録画を添えて抗議を行なった結果、ホームスタジアムでの試合が許可された。
しかし、スタジアムへの応援団の入場は禁止され、昨夜、行なわれた対PSV戦は、 静寂に包まれる巨大なカルデロンスタジアムにおいて行なわれた。
スタジアム内へ入れない地元チーム応援団であったが、約1000人がスタジアムの周囲に 集まり、外部から応援。
チームは、2-1でPSVを下し8強入りを確定させた。


11月26日(水)

オリーブオイル製造業組合、販売停止により価格下落にブレーキ

スペインのオリーブオイルは、現在、供給過多の状態が続いており、 全国生産量の約70%を占めるアンダルシア農協連だけでも、倉庫に残るストックは 30万トン以上にのぼる。
オリーブオイルの原産地価格はこの1年間で14.5%の下落となっており、 現在は1リットル当たり2ユーロまで落ち込んでいる。
農協の一つであるASAJAによると、生産業者の約50%は、2ユーロ/キロでは、 利益につながらないと言う。
こう言った状況下で、これ以上の価格崩壊を避けるため、アンダルシア農協連は 現在ストックされているオリーブオイルの販売中断を発表した。

スペインでエイズワクチン実験開始

ドクター・マリアノ・エステバンによって開発されたワクチン、MVA−Bによる、体内に侵入した VIHの繁殖を防ぐ作用は動物実験ではすでに証明されているが、人体における効果を 確認するための実験が、マドリッドのグレゴリオマラニョン病院、バルセロナの クリニック病院、そして高等科学研究委員会等の協力によって来年、1月より開始される。
今回の実験は、同ワクチンの人体への安全性の再確認と、体内でのエイズ菌に対する抵抗力を 促進出来るかどうかについての確認を行なうものであり、これらが確認されると、エイズを 治療する事は出来ないまでも、予防することが可能となり、事実上、これの発症を防ぐことが 可能となる。
実験には、18歳から55歳までの健康なボランティア30名の参加が必要とされるが、 現時点で8名が、手続きを開始したところ。
8名はいずれも、エイズ患者と接しており、この問題の重大性についてよく認識している 人々。 更にボランティアを集めるため、ウェブページを通して募集を行なっている。

バレンシアのフォード、5000人に21日間の雇用調整を通告

バレンシアのアルムサフェスにあるフォード生産工場では、10月に50%の生産調整を 余儀なくされたが、同地フォード首脳部は、この度、雇用調整の意思を発表した。
影響を受けるのは約5000人強で、2009年度上半期における21日間の出勤停止が 予想される。
フォード側は、今回の措置について、解雇では無く、現在の市場状況に合わせた 一時的な措置であるとしており、本日午後に、労働組合側との1回目の会議が行なわれる見込み。
労働組合側は、出勤停止中の給与の100%保証、もしくは、最悪の場合でも80%の保証を 要求する構え。


11月25日(火)

寒波による警報、注意報、22県に

スペイン北部、中央部、バレアレス諸島を覆っている寒波は徐々に勢力が 衰えつつあるが、今日もまだ22県に対して各種警報や注意報が出されている。
強風、雨、雪により、各地の交通が乱れている他、ガリシアでは強風と波のため、 ほとんどの漁船が港での待機状態となっている。
また、昨日はアストゥリアスのベルモンテ・デ・ミランダ付近で、男性1名が土砂崩れにより 車に乗ったまま、およそ30メートルもの土砂の下敷きになり死亡した。
今日一日、中央以北では、緊急体制が敷かれるが、明日には全国的に天候は回復する見込み。

AVE、飛行機利用者の37%を獲得

マドリッドーバルセロナ間を走る超特急AVEは、昨日、運行開始後、9ヶ月を迎えたが 経済危機の続く中、確実にその利用者を増やしつつある。
今年の2月20日以降、AVEの利用者数は1.691.332名に達するが、 昨年度の同時期、まだ両都市間を結ぶ路線が無かった時の544.951名に比べて 飛躍的に伸びているのが判る。
一方、マドリッドーバルセロナ間を結ぶ航空会社にはイベリア、スパンエアー、エアヨーロッパ、 ブエリングなどがあるが、これらの利用者数は減少を続け、今年1月から10月までの統計では 21.25%ダウンとなり、また、9月から10月にかけての最新状況を見ると、昨年同時期 比較、実に37%のマイナスとなっている。

燃料供給会社SLACのスト、スペイン国内15の空港に影響

飛行機の燃料供給を担当している会社SLACの時間限定ストが本日、開始された。
このあと、今月27日、12月5日、8日にも同様のストが予定されており、 バジャドリ、ビトリア、サン・セバスティアン、ヘロナ、レウス、バレンシア、 サバデル、アルバセテ、カステジョン、ブルゴス、パルマ・デ・マジョルカ、 イビサ、マオン、ビルバオ、シウダ・レアルなどの空港に影響を与える模様。


11月24日(月)

強風、大雪警報

しばらく穏やかな天候が続いていたが、気象庁は本日より全国的に天候が急変する事を 告げた。
これを受けて、内務省は強風、大雪警報を発令したが、特に注意が必要なのは アストゥリアス、カンタブリア、バスク、カスティージャ・イ・レオン、アラゴン、ナバーラで、 最大で風速100Mの強風が予想されるため、工事中の建物や、崩れそうな壁、海岸などには 近づかないよう呼びかけている。

テネリフェ島に71名の密入国者到着

昨夜23時過ぎに、テネリフェ島に到着しつつある簡易ボートをツーリストが発見、 警察に通報した。
簡易ボートには密入国者71名が乗り込んでおり、全員男性、内5名が未成年と思われる。
到着現場にてカナリアス緊急サービス班のアテンドを受けたが、2名が病院へ運ばれた模様。

テニス・テービスカップ、スペインが優勝

エミリオ・サンチェス・ビカリオ監督率いるスペインの代表チームは 昨日、デービスカップでアルゼンチンを下し、2000年、2004年に続いて、 3度目の優勝を果たした。
世界ランキング第一位のラファ・ナダルが故障で不出場であったが、その他のメンバーで 優勝を果たし、スペインのテニスは、ラファだけではない事を立証。
2008年はスペインスポーツ界の歴史に残る年と言われてきたが、ここに更なる 栄光の1ページが追加された。


11月21日(金)

スーパージャンボ機A380の製造調整によりスペイン国内の社員455名が出勤停止

世界規模の金融・経済危機により、世界最大の旅客機A380型機の需要も伸びず、 組み立て用パーツが余りつつある。
このスーパージャンボ機の後部パーツを請け負う工場がスペイン国内に3箇所、 設置されているが、マドリッド州のヘタフェ工場で2000人、カディス県の プエルト・レアル工場で500名、トレド県のイジェスカスで500名が働いている。
続く経済危機の中、すでにこれらの工場では、スーパージャンボ3機分のパーツの ストックがあり、現時点でこれ以上の製造を行なう意味が無く、12月1日から 1ヶ月間の製造調整に入る事となった。
これにより、計455名の工員が12月の1ヶ月間、出勤を停止し、その間、 失業保険と、同エアバス製造会社の補助金により収入を補う事となる。

ヨーロッパ、新玩具プラン、来月に可決へ

欧州委員会は、2009年より施行予定の新玩具プランを来月10日にも可決する見込み である、とスペインのミゲル・セバスティアン観光・産業大臣による発表があった。
正確な内容は、ブラッセルでの正式発表があるまで公表されていないが、新プランにより 第3諸国からの、安全基準をクリアしていない玩具の流入や、異常なダンピング行為を 防ぐことを目的としている。

年間4万人のスペイン人がコカイン中毒に

スペイン国内におけるコカイン中毒患者は減少しつつあるが、今でも年間4万人近くが 新たに中毒となっている。
昨年度の統計では、麻薬中毒による死亡者の内、800件がコカインによる中毒で、 6千人近くが、コカイン中毒症状により救急病院に運び込まれている。
また、調べによると、コカインを試した者の内、4%が、その1年後には中毒患者と なっており、具体的な数字にすると、正確な統計は出せないまでも、スペイン国内で 年間、37585名程度の中毒患者が新規に出現していることとなる。


11月20日(木)

マドリッドにて、タイタニック号の遺品展示開始

1912年4月15日の事故以来、北大西洋の海底3800メートルに眠る タイタニック号から、1994年以降、7回に分けて多数の遺品が引き上げられた。
その数はおよそ5550点に達するが、明日、21日よりマドリッドのゴヤ通り5番地にある 展示会場で230点以上の展示が開始される。

ジュネーブ、国連パレスにてミゲル・バルセロ氏による丸天井完成

ジュネーブにある国連パレスの20番ホールの巨大な丸天井は、スペイン、マジョルカ出身の アーティスト、ミゲル・バルセロ氏によってその装飾作業が進められていたが、15名の スタッフと2年の歳月をかけて完成した。
今後、同ホールは「人権と文明の協調ホール」と命名されるが、このオープニングセレモニー が、国連のバン・キー・ムン事務総長、トルコ首相、スイスのパスカル・クシュパン大統領他、 約700名の出席のもと、スペインの国王夫妻、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相、 ミゲル・アンヘル・モラティン外務大臣等の司式により行なわれた。
プラド美術館のミゲル・スガサ館長は、「ミゲル・バルセロ氏にとって最も重要な作品であり、 同時に、この数十年間にスペインが行なった最高の文化プロジェクトである」と評価した。

バルセロナ、15歳〜44歳の死因トップは自殺

バルセロナ厚生課の発表によると、交通事故による死亡者数が減少する中、 15歳から44歳のバルセロナ住民の死因でトップを占めるのは自殺で、全体の8.6%に 上ると言う。
また、年齢層に関わり無く、総合的に見ると、男性の場合では、最も多いのが麻薬類の 過剰消費によるもので死因の12.4%を占める。
44歳以上では、男女共に死因として大きな比重を占めるのが癌と心臓疾患で、 女性においては、乳癌が7.9%、心臓疾患が3.9%。男性では肺癌による死亡が4.1%、 心臓疾患が5.4%となっている。
平均寿命については、今から10年前と比較すると、男女それぞれが3.2年、2.5年の 伸びを見せており、現在の平均寿命はそれぞれ、78.2歳、84.8歳となっている。


11月19日(水)

対テロ、厳戒態勢

去る月曜日の、テロ組織ETAトップであるチェロキとその片腕であるレイレ・ロペスの 逮捕によりETAは大きな打撃を受けたが、この状況下で「ETAは今も健在である」との 意思表示を目的としたテロがある可能性が高いとルバルカバ内務大臣は今朝のラジオを通じて コメント。
これまでの経験では、ETAはメンバーの逮捕があったあとには、必ず示威行為を兼ねたテロを 行なっており、今回の同組織トップの逮捕においては、更にその可能性が高いと見られる。
そのため、国家警察、治安警備隊などが、対テロ厳戒態勢に入った。

テネリフェ島に136名の密入国者

昨日の午後、カナリアス諸島のテネリフェ島に136名の密入国者を乗せた簡易ボートが 到着した。
ボートは午前10時ごろ、テネリフェ島の南54マイルの辺りを航海中のヨットに目撃され、 その後、海上救助隊のヘリコプターによって島から40マイルの水域で確認され、 テネリフェ島のロス・クリスティアノス港まで誘導、保護された。
136名の内、1名が到着した時点で呼吸が停止。 赤十字スタッフによる応急処置を受け、 現在、危篤状態が続いている。
この1週間でカナリアス諸島には密入国者を乗せたボートが 3艘、到着し、3名が死亡している。
今年になってカナリアス諸島に到着した密入国者だけで すでに8616名を数える。


11月18日(火)

マドリッドのタクシー、値上げ

12月9日より、マドリッドのタクシー乗車運賃の値上げが行なわれる。
値上げ率は6.05%で、例えば、乗車時の基本料金が、平日の日中で2.05ユーロ、 夜間で2.2ユーロ、週末、祝日の場合3.1ユーロとなる。
また、見本市会場や鉄道駅、バスターミナル駅などでの乗車時にかかるサプルメントは 2.95ユーロ、クリスマスイブ、大晦日のサプルメントも2.95ユーロ、そして 空港サプルメントが5.5ユーロとなる。

11月のEuribor 4.4%に

多くのローン金利が、その基準としているEuriborが27セッション連続で下降し、 4.322%となった。
これは、1月24日以降の最低値となる。
これにより、11月の予想平均金利は4.4%となり、間もなく変動性金利の更新を迎える者に とっては、返済額が減額となる。
11月の後半にさしかかった現在、今月の平均金利は4.560%となっており、すでに10月 の平均値5.25%よりも0.7ポイント低くなっている。
11月末には、月平均4.4%、 もしくは、それよりも低い数値となる事が予想される。

海底に沈むエジプトの秘宝展、12月末まで延長

マドリッド市のレガスピにある旧屠殺場を使った展示会場で4月より行なわれている エジプトの考古学展では、海底に眠っていた紀元前7世紀から紀元8世紀までの品々を 公開しているが、見学希望者が多い事から、その展示期間を12月末まで延長した。
入場料は13ユーロであるが、昨日より、平日の入場に限り、1枚のチケットで2名の 入場が可能となっている。


11月17日(月)

フランスでETAの軍事部門トップを逮捕

フランスのミシェル・アリオット・マリー内務大臣は本日早朝、ETAの軍事部門を率いる チェロキを逮捕した事を発表。
フランス南部において、フランス警察とスペインの治安警備隊によって進められていた 捜査でチェロキの居場所を発見。
今朝3時半ごろ、Cauteretsスキー場の傍、 ルルドから約30キロの地点にあるCauteretsのRichelieu通りの住居にて 拘束に成功した。
同時に、まだ指紋確認が完了していないが、同じくETAメンバーである レイレ・ロペス・スルトゥサと思われる女性も拘束。
両者ともに、就寝中であったが、武器を所持していた。
チェロキは、2002年にビルバオから姿を消して以来、指名手配によりその行方が追われていたが、 2004年のミケル・アンチャ、ソレダ・イパラギレ等が逮捕されたあと、ETAの軍事活動部門の トップとなっていた。

メディナセリ、恒例、火の牛祭りを開催

去る土曜日、ソリア県、メディナセリ市で毎年行なわれる恒例行事、火の牛祭りが行なわれた。
これは毎年11月の第二土曜日に行なわれる伝統行事で、牛の角に火を添えて広場を走らせる。
牛が火の粉で火傷をしないよう、牛の身体には泥が塗られる。
この祭りは、過去にイギリス人記者による「動物虐待」としての訴えにより、 1962年から1977年まで禁止された時代があった。
現在では、同祭りについての記述が6世紀の文献にも見ることが出来る事からも、 「歴史的伝統行事」として毎年の開催が認められているが、動物愛護協会などからの非難の声は 続いている。

移民による本国への送金額減少

スペイン国内に住む約50万人のモロッコ人が母国の家族へ行なう仕送り額は年々、増える一方で あったが、経済危機の影響はここでも見られる。
モロッコ政府統計局の発表によると、今年の1月から6月の間に送られた総額は およそ3億2100万ユーロで、昨年度同時期の3億4300万ユーロに比べて、 2200万ユーロ減少しており、初めての後退となった。
 また、対モロッコだけではなく、全体としてみると、今年上半期と昨年度同時期とを比較した場合、 約5%のマイナスとなっており、年度末には10%減にまで至る可能性が高い。
モロッコの場合、スペインからの仕送りは国内総生産の1%を占める程度であるが、中南米諸国では 更に大きな比率を占める所もあり、ボリビアにおいては実に10%に達している。


11月14日(金)

AF、パイロット組合のスト、スペインとのフライト、60便以上がキャンセル

エアーフランスのパイロット組合のストが昨夜24時から開始された。
17日の月曜日、24時まで4日間に渡って継続される予定で、これにより、 フランスとスペインを結ぶフライトの約60〜70便がキャンセルとなる見込み。
キャンセルとなるルートは、フランスとマドリッド、バルセロナ、ビルバオ、ビゴ、 オビエドなどを結ぶルート。

サパテロ首相、初のホワイト・ハウス訪問

スペインのホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は、2004年に政権に就いて依頼、 今夜、初めて、米国のホワイト・ハウスを訪問する。
明日、土曜日に予定されている金融サミットには、当初、経済先進国と経済後進国からなる G−20に属する諸国代表によって行なわれる事になっていたが、各国への協力を呼びかけた末、 スペインも投票権を得た形での参加が認められた。
これにより、今夜、他のリーダーと同様に、スペインのサパテロ首相もホワイト・ハウスに到着し、 ブッシュ大統領が用意した夕食会に参加する予定となっている。
 サパテロ首相は、2004年に政権に就いた際、イラクからのスペイン軍撤退を行なった事 により、ブッシュ大統領の反感を買い、また、野党代表であった時にも、米国のイラク政策に 反対の意をこめて、イスパニアデーの軍隊行進の際、米国国旗の通過時に起立しなかった事に より、同大統領との関係は冷えつつあった。
その後、スペイン側としては、米国との関係改善に向けて常に努力を行なってきたが、 ブッシュ大統領のスペインに対する態度に変化は見られなかった。
 今回の金融サミットへのスペイン参加についても、ブッシュ大統領は、難色を示していたが、 スペインのG−20諸国への協力呼びかけによる外交と、仏国のサルコジ大統領の協力により 今回のスペイン参加が実現の運びとなった。

スペイン経済、15年ぶりの後退

予想されていたとおり、スペイン経済は今年第3・四半期において、0.2%の後退を見せた。
実に15年ぶりのマイナスである。
第二・四半期から、2期続けて、国内総生産が減少しており、ドイツやイタリアなどと並んで、 スペイン経済も後退期に入ったと見られる。


11月13日(木)

浮浪者の大半は外国人で平均年齢41歳

カタルーニャのカイシャ銀行社会事業部の依頼で、バルセロナ自治大学、 マドリッド・コンプルテンセ大学等の協力により行なわれた調査によると、 バルセロナのホームレスは約2000人で、平均年齢が41歳、9割が男性で 5割が失業により1年以上、その状態にあると言う。
ホームレスの実情を正確に把握する事は困難であるが、去る3月11日の夜に700名の ボランティアが、目を覚ましていた浮浪者を対象に一斉調査を行なった。
ボランティアの質問に答えたのは、目を覚ましていた者の中の17%。
この夜、路上で過ごした者がおよそ900名、そして行政が用意した施設で過ごした 者が955名で、トータルにしておよそ2000名のホームレスが確認された。
国籍別内訳としては、62.2%が外国人で、約37%がスペイン人。
外国人の中で目だったのがルーマニア人の16.3%、モロッコ人の9%、そして ポーランド人の5.2%。
 マドリッドにおいても同様の調査が行なわれたが、両都市間で目だった違いは マドリッドにおけるホームレスでは、スペイン人が占める割合が、バルセロナの37% に比べ、47%と多く、また、1年以上ホームレスを続けていると言う者の割合が バルセロナの45%に対し、62%とこれについても上回っていた。

プレスティージ沈没後、6年目にして回収物、80%の処理完了

2002年11月13日に、ガリシア沖でプレスティージ号が最初のSOSを 発信してから、6年が過ぎるが、ガリシア一帯を黒く染めた原油の撤去作業により 回収された砂や水との混合物はおよそ8万2千トン。
これの分離、清浄作業が続けられてきたが、ようやく約80%にあたる66000トンの 処理が完了し、あと16000トンを残すのみとなった。
混合物には、燃料が約8%、水が約20%、砂が約60%、プラスティック分が約12% の割合で含まれており、ガリシア一帯の浜や岩から、多くのボランティアの手によって 撤去されたものである。
残りの16000トンの処理にはあと5ヶ月かかるとされており、来年の春には 全ての作業が完了する見込み。


11月12日(水)

インフレ3.6%に

10月の年間インフレ率は、9月に比べて衣類や教育費が0.3%上昇したにも関わらず、 0.9%マイナスの3.6%となった。
これは世界的な石油価格の下落と一部の食品価格の下落によるが、今年7月に記録した 最高値5.3%に比べると大きく下がり、1年前のレベルにまで達した事になる。
また、国家統計局調べによると、石油と生鮮食品を除いた消費者物価では、0.5%マイナス の2.9%となっており、2007年9月以来の最低値を記録している。
こう言った状況下で、今年1年のインフレ率は3%以内に納まるのではと行った見方が 強まりつつある。

イベリア航空、77%の収益減

スペインの最大手航空会社であるイベリア航空は今年9月までの9ヶ月間の収益を 5112万ユーロとして報告した。
これは、昨年度の同時期と比較すると、77.1%のマイナスとなり、その主な 原因として、燃料費値上げと利用者の減少を挙げている。

レアル・マドリッド、国王杯早くも敗退

マドリッドのサッカーチーム、レアル・マドリッドは現在行なわれている スペイン国王杯で、3部リーグにあたるセグンダ・Bリーグに属するチーム、 レアル・ウニオンとの対戦で、10月末にアウェーで3−2で負け、 昨日のホーム戦ではラウルのハットトリックがあったにも関わらず、4−3の 苦戦を強いられた。
トータルでは6−6となったものの、敵陣でのゴール数が1点多かった レアル・ウニオンに敗退、早くも国王杯から身を引く事となった。
 レアル・ウニオンは、かつて、ラッシング・デ・イルンと呼ばれ、100年近く前には スペイン・サッカーリーグを制したチームであるが、ここ80年間、大きな勝利を 得る事は無かった。 


11月11日(火)

経済危機とAVE、航空会社の危機に拍車

続く経済危機と、スペイン国鉄が提供するAVEのサービスが、航空会社の 売り上げ停滞に拍車をかけている。
今年9月におけるスペイン国内線利用者の数は、昨年の同時期と比べると、15.9% ダウンと言う、過去12年間で最悪の結果を記録した。
今年に入って9月までの9ヶ月間の平均を見ると、昨年比マイナスは4.17%に達し、 11−S米国テロ当時のレベルにまで落ち込みつつある。
一方、スペイン国鉄の利用者数は、近距離線列車の利用者が4.59%のマイナスと なったものの、長距離線の超特急AVEの利用者が28.25%のプラスとなった事に より、全体的には23.5%の伸びとなっている。

メリージャ、国境警備レベル、最大に

昨日早朝5時30分ごろ、150〜200名のサハラ付近住民がメリージャにある モロッコとスペインとの国境の強行突破を試みたが、スペイン側の警察と治安警察は かろうじて通路を閉ざす事に成功した。
が、その後、約60名程がモロッコ側よりハシゴや、警官隊に対抗するための 石やレンガ、こん棒などを持って戻り、再度の国境突破を試みたが、スペイン側は ゴム弾、催涙ガス弾などで対応。
更にモロッコ警察も駆けつけ、騒ぎはおさまった。
スペインの地を踏むに至ったものは1名も無かったが、この15日間で、メリージャの 国境を集団で越えようとしたのはこれが5回目。

マドリッド、手術待ち患者数、2004年以来の最多記録

9月30日現在、マドリッド自治州で、外科手術を受けるためのウェイティングリストに 名を連ねている患者数は実に43.549名となっており、これは、2004年の 同時期に54.032名であったのに続く最悪の記録となっている。
これは、最近、新たに8つの病院(7億ユーロの投資と1759個のベッド数)が オープンされたにも関わらず見られる現実で、労働者総合組合は、病院施設内の 専門医の不足、1200個のベッドの撤去、人材的プラニフィケーションの悪さに原因が あると指摘。
マドリッド州知事であるエスペランサ・アギーレ女史は、州知事に立候補した際の 公約の中に、「マドリッド住民は、誰もが30日以内に手術を受けられる環境にあるべき であり、これを実現出来ないような場合は知事を辞任する」と提示していた。
現状では、平均待ち日数は40日程度とされているが、実際には、「30日以内」と言う 公約をクリアするために、公立の病院から私立の病院へ送られる例が増えている。
こう言った中、最新の統計では私立病院での手術を拒絶し、公立病院での手術を希望する 患者が増加(14.567名)し、この中の175名は6ヶ月から1年間、待たされたあと、 ようやく手術を受けると言う結果となっている。


11月10日(月)

サパテロ首相、金融界代表と協議開始

世界金融危機対策を講じる目的で11月15日にワシントンで行なわれるG-20サミット への出席に備えて、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は、本日12時半より サンタンデール銀行代表のエミリオ・ボティン氏、BBVA代表のフランシスコ・ ゴンサレス氏、カハ・マドリッド代表のミゲル・ブレサ氏、カイシャ代表のイシドレ・ ファイネ氏らとの協議を開始する模様。
去る10月6日に行なわれた協議では、この他に、ポプラル銀行、ウニカハなどの代表も 出席していたが、今回の協議での出席は定かでは無い。
 また、金融界代表等との協議のあと、最大野党代表のマリアノ・ラホイ氏との協議も 予定されている。

エル・イエロ島に123名の違法入国者、内、2名が死亡

今朝8時20分ごろ、カナリアス諸島のエル・イエロ島南方で発見された簡易船には 123名の違法入国者が搭乗していたが、海上保安局のアダラ号に誘導され、エル・イエロ 島に保護された時点で、すでに1名が死亡していた。
また、更に1名が上陸後に死亡、数名が重態となっている。
搭乗していたのは、いずれもサハラ付近の男性住民で、少なくとも28名以上の未成年者が 含まれる模様。


11月7日(金)

スペインのG20サミット参加今日にも決定か

サパテロ首相は、今日ベルギーのブリュッセルで開かれる EU首脳会議に出席し、以前から主張しているワシントンのG20経済問題改革会議 への参加へ向けて調整を続ける模様。
政府筋によると、この会議で、スペインのサミットへの参加が 明らかになるとは限らないがテーマとして上ることは必然的であろうと述べた。
一部では、フランスのサルコジ大統領が、同国代表とEU議長国として持つ2重の 参加権のひとつを首相に譲るのではとの見方もでている。

ビン・ラデンの息子、内務省の決定を控訴か

マドリッドのバラハス空港で、スペインへの亡命を 要請していたアルカイダのオサマ・ビン・ラデン容疑者の 4番目の息子オマール・ビン・ラデン氏は、内務省に 却下されたことを受け、控訴する構えを発表した。
英国籍の同氏の妻は、亡命を却下されたことで、彼は 非常に気落ちしているが、諦めずに戦い続けると述べた。
ルバルカバ内務大臣は、国連の難民担当局からの報告を 検討した結果、居住地のサウジアラビアで生命の危険があるとは 考えにくいとして、今後も申請を受諾する可能性は低いことを示唆した。

マドリッド市、クリスマスとカーニバルの予算を縮小

昨日、マドリッド市役所のコボ助役は、記者会見で今年のクリスマスと 来年のカーニバルの予算を発表した。
昨年の予算を43%下回る245万ユーロで、経済危機の影響がクリスマスにも反映された。
コストのかかるイベントをとりやめ、地味目なお祭りと なる事が予想されるが、1月5日の東方の三賢人や2月のカーニバルの 行列はスポンサーを増やすなどして、例年どおり行われる。
同助役は、いくら経済危機とはいえ、子供の夢を壊すようなことはできない、 「それに彼らは将来の大事な有権者ですから、」と冗談交じりのコメントを述べた。
ちなみにこの予算には、先日発表された、クリスマスのイルミネーションの予算は 含まれていない。


11月6日(木)

首相、会見でオバマ氏を祝福

米大統領選で、オバマ氏の勝利を踏まえサパテロ首相は記者会見を 行い、オバマ氏を祝福した
。 首相は、希望に満ちた新しい時代の幕開け、と評し、スペインは、忠実な盟友となるだろうと述べた
。 また、オバマ氏の当選によって、合衆国は新しいプロジェクトに向かって飛躍していくだろうと 述べた。
多くの盟友とともに、テロリズム、紛争、貧困や地球 温暖化などの問題を協力して解決していくことが重要であると強調した。
スペインは、2004年に社労党が政権を取った直後にイラクから軍を撤退させて以来、 ブッシュ政権との関係にしこりが残ったままの状態が続いており 民主党のオバマ新政権により両国の関係改善を期待する声も多い。

PPとPSOE,今選挙が行われれば同点

社会学研究所(CIS)の発表によると、10月の支持率調査で、与党PSOEと野党第一党PP の支持率が同点となった。
今年3月に行われた総選挙では、PSOEが43.6%、PPが 40.11%をそれぞれ獲得したが、それ以降の調査で徐々に差が縮まっていき 先月の調査では引き分けに至った。
最も評価の高いリーダーは、サパテロ首相で、それにラホイPP党首が続いており、 これに関しては大きな変化はみられないが、どちらもわずかに支持率を下げている。
国民が最も心配している問題は失業で先月の調査で一気に急上昇したが、 今月もさらに数値が上がっており関心の高さを表している。

チンチョンのマヨール広場リニューアル

マドリッド州チンチョンにあるマヨール広場の改修工事が 終わり、アギーレ州知事とチンチョン市長の出席のもと記念式典が 行われた。
この広場は、15世紀に建設され約7千平方メートルの広さを持つ。 広場を囲む建物は、カスティージャ特有の柱廊を擁し、 広場で家畜市が行われた際に飼い主らが建物から出ずに家畜の様子を 伺えるように設計されたバルコニーがある
。 チンチョンは、マドリッド市の南東45キロに位置する。


11月5日(水)


ビン・ラデンの息子、スペインに亡命要請

米同時多発テロの首謀者とされるオサマ・ビンラデン 容疑者の息子、オマール・オサマ・ビン・ラデン氏が 昨日経由地のマドリッドバラハス空港で、政治亡命を要請した。
ルバルカバ内務大臣は、スペインの難民法にのっとり審査が行われ、 72時間以内に決定が下されると発表した。
この法律では、同氏がスペイン以外に居住することにより 生命に危険が及ぶ可能性が高いことなどを証明する必要がある。
同氏はビン・ラデン容疑者の19人の子息の一人で父親とは長い間会って おらず、自分は平和主義者である、と主張している。
4月には、イギリスでも同様の要請を試みたが却下されている。
同氏は、エジプトのカイロからモロッコのカサブランカへ 向かう途中、トランジットでマドリッドに降り立った。

失業率7ヶ月連続上昇

景気後退の影響により10月の失業者数は、19万2658人 増加し、計281万8026人となった。
9月よりも7.34%上昇し、1996年4月以来最も高い数値となった。
サパテロ首相は、国民に平静を呼びかけ、政府が景気回復の ためにさまざまな政策を進めている事を強調したが、野党第一党 のラホイ党首は、社労党政策の甘さの表れであると強く批判した。

マドリッドの民主党支持者、勝利を祝う

マドリッドに支部を持つ、米共和、民主党両陣営は、昨夜から、市内の レストランなどに会場を設置し、大統領選挙の開票の経過を見守っていた。
民主党は、アルカラ通りにあるシルクロ・デ・ベジャス・アルテスで、 午前零時ごろからカントリーやロックなどのコンサートを開始、バーや 選挙グッズの販売スタンドなども設けられた。
会場には、支持者だけでなく、お祭り騒ぎをひと目見ようと多くのスペイン人がつめかけた。
主催者発表では2千人以上が、1時間待ちの長い行列を作った。
午前5時ごろ会場に設置されたテレビからオバマ氏の勝利が発表されると あちこちから歓声が沸き上がり、大喜びで抱き合う人々や涙ぐむ人の姿も見られた。


11月4日(火)

首相、失業者に対する新たな救済策

昨日、サパテロ首相は記者会見で、一連の経済危機対策 の一環として、住宅ローンと扶養家族を抱えながら、 職を失った人に対する救済策を発表した。
これにより、サラリーマンは、最高2年間、月額500 ユーロまでローンの支払いが猶予される。
一方、自営業者でも現在商業活動を停止していることを証明する ことにより、この救済策の適用が可能となる。
また、対象となるのは、今年9月1日までに 組まれたローンで最高額は、17万ユーロ。
一般国民のローンの平均が、15万ユーロ程度であることから、 首相は妥当な数字であるとし、、この経済危機を乗り越えるのに困難な、 中、低所得層を救済できるとしている。
野党第一党は、深慮のない「思いつき」政策と批判、消費者連盟も、 十分な救済策とは言えないと述べた

10月の自動車販売数40%の落ち込み

自動車製造、販売協会の発表によると先月の自動車販売数は、 77660台で、昨年の同時期より40%減少した。
これは、10月としては、最も高い減少率で、史上3番目に 高い数値となった。
また、販売台数としては、1995年以来の低水準となった。
今年に入ってから10月末までの販売数は前年に比べて23.8%減少しており、同協会は、 2008年の最終的な数値は25%に上ると概算している。

先週末の交通事故死者、昨年の倍

スペイン交通局(DGT)は昨日、先週末の交通事故死者数が20人 で、昨年の同時期の倍であったと発表した。
これは、先週金曜の午後3時から、日曜日の午前0時までの数で、 他に23人の重軽傷者が出ている。
10月の死者数は191人で前年の同時期より減少しているが、 9月に比べると減少率が低くなっている。
DGT局長のナバロ氏は、事故の増加について、経済危機により心配事 が増えたため、運転に集中てきない人が多くなったのではと述べている。


11月3日(月)

ソフィア王妃、誕生日に音楽院コンサート

昨日、70歳を迎えたソフィア王妃は、同妃の名前を冠した
アルベニス財団の高等音楽院新校舎のオープニング記念コンサートを 鑑賞、ズビン・メータ氏の指揮によりモーツアルトの 作品が演奏された。
その後、ハッピー・バースデーの曲を バッハ、ベートーベン、ワグナーなど様々なスタイルで 演奏。最後は聴衆も交えて大合唱となりちょっとした誕生日プレゼントとなった。
この日は、国王、皇太子夫妻を始めとした王室一家だけでなく、他国の王族関係者や 政財界からも多数出席した。
また、最近発売された王妃の バイオグラフィーの内容が、政治や社会問題に対する個人的な意見が 述べられていることから物議を醸したため、音楽院周辺は 報道陣や野次馬が詰めかけた。

防衛相、インド洋に護衛艦の派遣を発表

チャコン防衛相は、昨日インド洋に軍の護衛艦とタンカーを派遣すると 発表した。
これは、EUが推進するソマリア沖の対海賊対策の一環で、スペインは すでに海洋パトロール機と90名の兵士を派遣している。
また、チャコン大臣は、ジブチのフランス軍基地で仏防衛相と、対海賊戦略の情報交換や 共同作戦に合意のサインを交した。
インド洋では、各国の漁船などが、最近相次いで海賊に 襲撃されているが、スペインの漁船も数ヶ月前に拿捕される事件があった。。

マドリッドのクリスマス電飾、点灯は28日

マドリッドのガジャルドン市長は、昨日閣議の後の記者会見で今年の クリスマスイルミネーションの点灯開始を例年通り11月の最終金曜日に行うと発表した。
今年の予算は、人件費や設置費が昨年より上昇する見込みだが、 消費電力が低く、環境にもやさしい電球を使用し、また電飾の数は昨年より23%程度減らす ため、60%近い電気代の節約が期待される。



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